遺言書が「無効」！？

　のっけから縁起の悪いお話で恐縮ですが、あなたはあなた自身がお亡くなりになった後のことについて、どのように考えておられますか？
　例えば、遺産について。多額の資産を築いた方もいらっしゃれば、人に言えぬ負債を抱えている方もいらっしゃいましょうけれども、個人のこうしたプラスマイナスの財産は全て、ご自身の死後は相続人の皆さんにとっての「遺産」となります。
　「遺言書を残しておけば大丈夫なんでしょ？」と思われているかもしれませんが、実は遺言書には厳格なルール（要件）があります。このルールにそぐわないままで遺言書を残してしまうと、その内容を快く思わない方から「その遺言書は無効だ！」と主張されて、あなたの遺志が受け継がれなくなってしまう可能性が。また、法定相続人の方々には「遺留分」という一定割合の遺産を受け取る権利があるため、この遺留分をないがしろにした内容の遺言書にしてしまうと、これもまたご遺族の皆さんにトラブルをもたらす原因になってしまいます。
　このように、しっかりとした遺言書を作成するためには、守らなくてはならない決まりごとが意外と多くあるのです。遺言書の内容は遺産分割協議に優先されるものなので、「遺産の分け方は残すご自身で決めたい」とお考えであれば、様式に適した遺言書を作成するために専門家へご相談いただくのが最善です。

　あやめ行政事務所は、ご相談者様のご意向をじっくりとお伺いして、最適な内容の遺言書にまとめ上げるためのお手伝いをいたします。どうぞお気軽にご相談ください。